のりぷぅ

【描くコトの楽しさ?】

いつの間にか…絵をたくさん描くようになった。とにかく、見て欲しかったし褒めてほしかった。
ボクの幼少時代は…寂しい想いの気持ちだけが残り…正直、他に定かな記憶はない。
そんな状態に耐えられなくなったボクは、いつの間にか…第三の目(?)一歩ひいて客観的に
物事を見るようにするというコトでその寂しさとキツさから逃れるように冷静に見る目というのを
意外なほどに早くに持つようになった。

そして、そんなボクが、自分の家族に母に必要なものは、兄だというコトを何処かで悟った。

『お兄ちゃんを産んで?!』

他愛もない幼少のボクが何気なく発したコトバが現実となった…
弟とボクは、5つの歳が離れてる…母は、あまり泣くコトは少なくなっていったが…ボクの寂しさが
埋まるコトも決してなかった。弟の名を兄の名と間違ってよく呼んでた…
子供ながらにその状況は、何か違和感を感じずには、いられなかった。

母にとっての弟の誕生は、やはり救いになったのかもしれない…あの時は、きっと必要だったのだと…
ボクは、相変わらず…絵を描いてた…褒められるコトの決してない絵を…
弟も決して褒められた訳ではないと思う…が、それでも、ボクの胸にしっかりと突き刺さった…
『お兄ちゃんは、絵が上手だった…』コノ、コトバが消えるコトもなかった。

それから数年後…ボクは、マンガのドラえもんと出会う…
ドラえもんの世界が大好きになった。のび太と自分を重ね合わせ…そんな存在が欲しくて仕方なかった。
自分を見てくれる存在…絵を描くのが、正直…苦痛で仕方なく…実際は描くのがあまり好きではなかった
ボクが、はじめて…絵を描くのが楽しくなったのは、ドラえもんを描くようになってからだった。
絵は楽しいから描く…たぶん…子供の頃に描く時の感情は普通はそうなのかもしれないが、
ボクにとっての絵は、決して楽しいものではなかったので、楽しいと思えるのが嬉しかった。
ボクにとってのドラえもんは、特別な作品となった。
小学時代…早くも…オタク魂に火がつき…小さな田舎の小学校で、それこそ全校規模で『ドラえもん博士』
と言われたような記憶があるほどだった。
昔から…のめり込むと加減を知らないバカだった。

それでも、ドラえもんをきっかけに…たくさんのアニメやマンガのキャラを楽しんで描くようになり…
母から褒められるコトは、なかったけど…その代わり…友人や先生などの他の人から褒められるコトが
増えた…単純なバカは、この辺で、ちょっぴり有頂天になりかなり気分よくなった。
夢は、漫画家…特技は絵を描くコト…当然のようにボクのプロフィールの行が埋められた。

とにかく、マネして描いて他人にでも褒められるとうれしい♪そんな気持ちで満載だった。

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